コラーゲンは、人の体の中に豊富に存在するタンパク質の一つです。
これには、皮膚や骨、臓器などを構成していますが、その部位によっていろいろな型があることが知られています。
Ⅰ型のものは、皮膚や骨を形作っている弾力のあるもので、関節の軟骨などを作っているものはⅡ型、臓器などに含まれているものはⅢ型です。
この他にも皮膚の表皮と真皮をつなぐ糊のような働きをしているものがあり、これはⅣ型に分類されます。
また、Ⅰ型とⅢ型のもので作られている血管などの組織に微量ながらもⅤ型のものが含まれていることも知られています。
このような体内にあるコラーゲンは、食物などの摂取によって体内に入ってきたアミノ酸を元に作られます。
動植物由来のコラーゲンを食物などから摂取しますと、消化吸収の段階でアミノ酸に分解され、それを体の中で再度各型のコラーゲンに作りなおすことで利用できるようになります。
体の中のコラーゲンは、他のものと同様に古くなりますと分解、排出されます。
このためコラーゲンの元になるアミノ酸の補給を食事などから行うのですが、食事から摂取される量が一般に少ないためサプリメントを摂取することで足りない分を補給することもあります。
実際、コラーゲンのサプリメントを摂取しても消化吸収の段階で一旦アミノ酸に分解されますので、コラーゲンを摂取する意味はないように思われますが、成分が似ていますので、体の中で再構成しやすくなるという意味で効果があると考えられています。
また、サプリメントに含まれているコラーゲンは、その多くが消化吸収しやすい形をしたものを使っていますので、食事からの摂取よりも体に取り入れやすくなっています。
上記のように人の体の中のコラーゲンには、いろいろな型がありますので、サプリメントを摂取するときにも、その原料によって目的が異なってきます。
美肌などの目的には、Ⅰ型、Ⅳ型が向いていますし、歳と共に多くなる関節などの不具合には、Ⅱ型が向いています。
サプリメントでは、製品の説明にその効用が書いてありますので、目的に応じて使い分けると良いでしょう。